特許翻訳者をやっています。

効かない健康食品 危ない自然・天然 を読んで

効かない健康食品 危ない自然・天然 (光文社新書) 新書
松永和紀

を読了。

水素水や酵素といった、化学や医学のコミュニティでは割と何を言ってんだかと呆れられたいたものなども含め、丁寧に科学的根拠を挙げ、解説してありました。根拠の文献リストがウェブサイトで確認できるようにしてあったので、気になるものはそちらもチェックしてみました。

健康食品好き、意識高い系や自然天然派について、個人でやっているのには特に好きにしたらいいとは思うのですが、割とそういう方の中には、布教活動が精力的なタイプもおり、そういう方からその手のことを押し付けられるのはちょっと迷惑だなと感じていました。ついでに、間違っている論理のときにゃ、子供への影響などは心配になっていました。ゆえに、こんな懇切丁寧に解説してある新書はとてもいいと思いました。ただそんな布教している方がこの本を手に取り、読み、理解してくれるかは難しいかもしれません。とはいえ、著者の想いが伝わればいいなとは思います。

内容は、科学的根拠を挙げての説明のため、どうしても数字はついてきます。文章はわかりやすいのですが、数字を追い、そこから得られる結論を読むというのは、図や表があったほうがもっと理解しやすいかもしれません。そんなに多くの図表を入れるわけにはいかないのでしょうか。楽しく根拠のリストを当たるタイプとしては物足りなさは解消されますけど、書籍だけのタイプには物足りないかもしれません。しかし、太字の利用などもあり、内容はわかりやすく、注意点もわかりやすいです。また、項目は多く、たくさんの食品や事象を取り上げてくださっているのは、大変嬉しいです。

第三章5では、「ひじき」が取り上げられています。ひじきの鉄分が実は少なかったという、落語みたいなあの話は聞いたことがありましたが、最近は発がんリスクの話が出ているとは知りませんでした。分かりやすく書いてありますが、根拠の文献リストにあった農林水産省のヒ素のページも合わせ、じっくり読もうと思いました。

職業柄、特許庁のページはよく眺めるのですが、ここのところ、この著者のソースリストにもよく挙がっていたので、農林水産省のページにはよくアクセスするようになっています。統計情報とかは、眺めていると面白いですね。くりの都道府県別収穫量がこんな分布とは知りませんでした。「平成28年生産くりの収穫量1位の県は?」というクイズに答える機会があれば、答えれます。

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プロフィール

特許の化学を中心にやっているフリーランスの翻訳者です。技術や科学が好きです。転勤族に属する配偶者をもつ、一児の母です。仕事のことなど好き勝手に綴っています。

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